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2023/04/10

舞鶴市

舞鶴にある登録有形文化財の銭湯『若の湯』。その歴史と魅力を徹底解説!

舞鶴市には、登録有形文化財の銭湯が2件あります。

この記事ではその一つ、『若の湯』の歴史と魅力についてご紹介します!

◆若の湯の歴史

まずは、若の湯の歴史についてご紹介します。

■若の湯の沿革

・創業1903年(明治36年)4月

 初代、若井熊吉により創業。

・1923年(大正12年)10月1日に開業

 2代目、萬治郎が同地に現在の建物を建設。

・1940年(昭和15年)

 3代目きよし出兵により戻るも、1週間前に失火したことにより

 平葺きの屋根から現在の和瓦の姿へ改修。

・現在の4代目へと受け継がれて創業120年の歴史を誇ります。

■入浴料金の歴史

2023年4月現在、入浴料金は490円です。

歴史を遡って調べていくと、平成10年は300円、

昭和50年は100円、

昭和22年で1円でした。

それ以前になると「円」ではなく「銭」の単位になります。

120年という歴史はとてつもないですね!この数字をみると、改めて歴史を感じます。

◆日本で唯一の…

冒頭に記載しました「登録有形文化財」

銭湯では全国で8件の登録があり、

そのうちの2件が、舞鶴市にあります(若の湯、日の出湯)

1つの市で2つの登録有形文化財があるのは、なんと舞鶴市だけなんです!!

地元が日本の唯一の場所というのは大変うれしいことですね!

舞鶴市民としてすごく誇らしく思います!

◆建物について

それでは若の湯の建物についてご紹介していきます。

■外観

若の湯の外観はこちら↓

外観は、外壁に砂状洗い出しとタイル貼で洋風観が演出されています。

100年以上の建物でありながら、保存状態は非常に良く尚且つ歴史の中で大地震なども経験をしていますが、目立った損傷もなく今現在も昔と変わらない姿で建っています。

1960年代頃までは、各家庭にお風呂が無く、その中で洋風外観で建つ若の湯は、 銭湯の中でも先進的なイメージが持たれていました。

■内観

内観はこちら↓

内装は昔の雰囲気そのままに!

番台はケヤキを使用されています。竣工当時のまま残っています!

番台は楕円となっていて、職人さんのこだわりが垣間見えます。

そして、男湯と女湯の間仕切りは、骨組みをケヤキ、欄間は杉板、 鏡は面取りガラス、腰部分は大理石と、こちらも竣工当時のままです。

そして、中にはいると、木製ロッカーがお出迎え!

もちろん、銭湯には欠かせない飲み物も用意されていますよ。

筆者の勝手なイメージとして、銭湯で飲むものはコーヒー牛乳です!

もちろん、お子様連れも歓迎。 みんな大好きアンパンマンのベビーチェアもありますよ。

◆大浴場

大浴場についてご紹介します!こちらも魅力がいっぱいですよ!

■男湯

男湯がこちら!

女将さんのリクエストにより、富士と天橋立。

素晴らしい。

富士と天橋立を見ながら、ゆっくり浸かる。 至福のひとときです。

■女湯

そして女湯。

真っ赤な赤富士に、青く澄んだ空。

身体はもちろん、心までも綺麗になれる、そんな空間ですね。 浴場が2つに分かれているのは、「浅い・深い」で分けられているんですよ。

その為、子供連れのお母さんも安心してご利用可能です。

■昔懐かしの…

浴場には昔懐かしのケロリン桶もあります!

子供が蹴ろうが腰掛けようがとても頑丈で別名「永久桶」とも言われていますね!

この大浴場の絵について

大浴場の絵。

2016年に完成したペンキ絵なんです。

関西では、タイル画が多いイメージがある中で、ペンキ絵というのは珍しいんです。

そして絵の描き手、銭湯ペンキ絵師は日本に3人しか居ません!

そのうちの1人、中島盛夫さんが描いているんです。

中島さんの絵を見るために、遠方から足を運ばれる方も多いとの事です。

とくに女湯の赤富士は、中島さんが得意とされているようです。

大変、貴重なものとなっているので、そんな背景を踏まえながら入浴すると、 また違う見え方がするかもしれませんね!

銭湯の湯

若の湯がある辺りは、昔から「眞名井の名水」と言われている地下水が湧き出ています。

もちろん若の湯も、この名水を汲み上げて使用されています。 肌触りも優しく、とても気持ちがいいんです。

また、眞名井の名水を汲める場所もあります。

■若の湯の周辺

この名水が汲める場所は、西市民プラザと言って、子供が遊べる場所や、イベントなどができたりと、多目的スペースとして活用されていますので、ここで少し遊んで、若の湯へっていうことの可能です。徒歩で10分もかからないほどの距離ですので、是非!

そして、若の湯がある場所は平野屋商店街

この通りは現在でも多くの木造伝統構法の町家が多くあります。

町家といえば、豆乳ソフトクリームでお馴染みの「まちや」さんが、若の湯の斜め向かい側にあります。

古民家再生店舗として、

また豆乳ソフトクリームや季節限定のパフェなどとても注目を集めています。

銭湯でからの流れで是非!

◆数字で見る若の湯、なくてはならない存在

今現在、若の湯利用者は1日で60〜70人ほど。

1ヶ月で換算で1500〜1700人ということになります。

凄いですよね!

昔でいえば、1965年頃(昭和40年代)は

1ヶ月で6000人程が利用が利用されていたとの事です。

今は、デイサービスの普及やスーパー銭湯などにより利用者は減ったものの、

それでも1700人前後が毎月利用されているということは、まだまだ若の湯は、なくてはならない存在で、後世に受け継がれていくべき存在なのでしょう。

これからも長く愛され続けて、多くの人の癒しの場としてあり続けてほしいなと思います。

まとめ

今の時代、銭湯に行くというのは珍しいことなのかもしれません。

それでも、月に1度、3ヶ月に1度でも銭湯に行ってみて、

普段とは違う空間で癒されてみるのも

いいんじゃないでしょうか?

お子様も喜ぶと思います!

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